北の旅人
邓丽君たどりついたら 岬のはずれ@H_823_0@
赤い灯が点く ぽつりとひとつ いまでもあなたを 待ってると@H_823_0@
いとしいおまえの呼ぶ声が 俺の背中で 潮風になる@H_823_0@
夜の釧路(くしろ)は 雨になるだろう@H_823_0@
@H_823_0@
ふるい酒場で 噂をきいた@H_823_0@
窓のむこうは 木枯まじり 半年まえまで 居たという@H_823_0@
泣きぐせ 酒ぐせ 泪ぐせ どこへ去(い)ったか 細い影@H_823_0@
夜の函館(はこだて) 霧がつらすぎる@H_823_0@
@H_823_0@
空でちぎれる あの汽笛さえ@H_823_0@
泣いて別れる さい果て港 一度はこの手で 抱きしめて@H_823_0@
泣かせてやりたい 思いきり 消えぬ面影 尋ね人@H_823_0@
夜の小樽(おたる)は 雪が肩に舞う